AlwaysOn 可用性グループの非同期ノード停止時のログ切り捨て動作について

前提

はじめに

可用性グループの可用性モードには、同期コミットモード、非同期コミットモードがあります。同期コミットモードのレプリカが1台でも停止した際にはプライマリデータベースのトランザクションログの切り捨てが実施できなくなります。これは同期コミットモードでは当然かと思います。非同期コミットモードのレプリカが停止した場合はどうなのか?検証してみました。

結果

同期コミットモードのレプリカ停止時と同様、非同期コミットモードのレプリカ停止時もプライマリデータベースのトランザクションログの切り捨てが実施できなくなります。非同期モードではログの適用まで同期はしませんが、ログの送信ができなければログを切り捨ててよいことにはならないようですね。

よって非同期コミットモードのレプリカにおいても障害時には、障害復旧までの時間とトランザクションログ領域の余裕から対応を判断する必要があります。トランザクションログ切り捨てを優先する必要があれば、障害レプリカを可用性グループから一旦削除するという対応を考える必要があります。