SQL Server のTCP/IPプロトコル構成の既定値がエディションによって異なる
はじめに
- SQL Server 2017で確認したことです
- 意外な仕様だったのでメモしておきます
きっかけ
SQL Server 2017 Developer Editionをインストールし別ホストから接続確認をしたところ、接続不可でした。SQL Server構成マネージャでネットワークプロトコルの設定を確認したところ、TCP/IPが「無効」になっていました。この前インストールしたとき(Enterprise Edition)はもともと「有効」で別ホストからの接続はできたので、「あれ?」と思い調べてみました。
TCP/IPプロトコル構成の既定値について
公開情報がすぐみつかりました。既定値はエディション毎に異なるようで、以下の通りです。
エディション 共有メモリ TCP/IP 名前付きパイプ Enterprise 有効 有効 ネットワーク接続に対して無効です。 Standard 有効 有効 ネットワーク接続に対して無効です。 Web 有効 有効 ネットワーク接続に対して無効です。 Developer 有効 Disabled ネットワーク接続に対して無効です。
SQL Server の既定のネットワーク プロトコル構成 | Microsoft Docs
DeveloperエディションのTCP/IPの既定は「無効」というところがポイントです。Developerエディションは開発用途に限定されるというライセンスの制約があるだけでEnterpriseエディションと同じものだと思っていましたが、このような差はあるのですね。